PCのストレージを効率的に活用するうえで欠かせないのが「パーティション管理ソフト」ですね。しかし、数あるソフトの中から、自分に最適なものを見つけるのは意外と難しいもの。
そこで本記事では、初心者から中級者まで安心して使えるパーティション管理ソフト7選を厳選してご紹介します。それぞれの特徴やメリットを比較しながら、あなたにぴったりの1本を選ぶためのヒントをお届けします。
パーティション管理ソフト選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
- Part1:パーティション管理ソフトとは?
- Part2:パーティション管理ソフトの選び方
- Part3:パーティション管理ソフトおすすめ7選
- Part4:用途別おすすめツールの選び方
- Part5:パーティションを管理する手順
- まとめ
Part1:パーティション管理ソフトとは?
パーティション管理ソフトとは、PCのパーティション(ディスク)を分割・結合・フォーマット・サイズ変更など自由に操作できるツールです。パーティション管理ソフトを使うことで、面倒なパーティション管理の手続きを簡単にし、初心者でも自宅で安全にパーティション管理が行えます。
Part2:パーティション管理ソフトの選び方
パーティション管理ソフトを選ぶときは、以下の6つのポイントをしっかり押さえておくと失敗しにくくなります。
①対応OSの確認
まずは、自分のPC環境に合うかどうかが大前提です。Windows用のソフトは豊富ですが、macOSやLinux対応は限られます。OS非対応のソフトではそもそも動作しないので、必ず事前に確認しましょう。
②必要な機能の確認
「パーティションの作成・削除・サイズ変更」はほとんどのソフトが対応していますが、さらに便利な機能として、ディスクのクローンやOS移行機能などもあります。将来的に必要になりそうな機能も考慮して選ぶのがコツです。
③操作性とインターフェース
初心者は、画面の指示に従うだけで作業できるウィザード形式や日本語対応UIのソフトが安心です。自分のスキルレベルに合わせて選びましょう。
④データの安全性
パーティション操作はデータ消失のリスクを伴います。非破壊操作に対応しているか、自動バックアップや復元機能があるかは要チェックです。また、ユーザーレビューや実績も重要な判断材料になります。信頼性の高いソフトを選ぶことで、作業中のトラブルを防げます。
⑤価格とライセンス
無料版でも基本機能は十分な場合がありますが、商用利用や高度な機能(例:ダイナミックディスク管理、サーバー対応)には有料版が必要になることも。サブスクリプションか買い切りかも確認し、長期的なコストを考慮しましょう。
⑥サポートとアップデート
公式のサポート体制(メール、チャット、日本語対応の有無)や、最新OS・ハードウェアへの定期アップデートは長く安心して使うための条件です。特に業務利用や初心者の場合は、困ったときに頼れるサポートがあるかを必ず確認しましょう。
Part3:パーティション管理ソフトおすすめ7選
ここでは、初心者から上級者まで幅広く支持されている人気ソフトを7つ厳選し、それぞれの特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説します。自分の環境や目的に合わせて、最適なツールを見つける参考にしてください。
3-1:「比較表」おすすめパーティション管理ソフト7選
ソフト名 | 対応OS | 主な機能 | メリット | デメリット | 無料版の有無 | 目安料金 |
EaseUS Partition Master | Windows 11〜XP | パーティション作成・削除・サイズ変更・移動・結合・分割、OS移行、ディスククローン、パーティション復元、ディスク変換 | 日本語対応、直感的UI、無料版でも基本機能充実、幅広いOS対応 | 高度機能は有料版のみ | あり | 3,949円から~ |
4DDiG Partition Manager | Windows 11〜7 | パーティション作成・削除・サイズ変更・コピー、ディスク診断、データ復元 | 日本語対応、直感的UI、無料版でも基本機能充実、幅広いOS対応 | 完全無料ではない | あり | 2,580円から~ |
MiniTool Partition Wizard | Windows 11〜7 | パーティション作成・削除・サイズ変更・コピー、ディスク診断、データ復元 | データ復元&診断機能、基本機能無料、初心者でも使いやすい | 高度機能は有料、ディスク変換対応範囲が限定的 | あり | 9,680円から~ |
AOMEI Partition Assistant | Windows 11〜7 | パーティション作成・削除・サイズ変更、OS移行、SSD最適化、ディスククローン、PCクリーナー、大容量ファイル削除 | 安定動作、SSD最適化、基本機能充実、UIは比較的シンプル | 一部機能は有料、広告多め、大規模処理はやや遅い | あり | 7,568円から |
NIUBI Partition Editor | Windows | パーティション作成・削除・サイズ変更、リアルタイム変更、1秒ロールバック | 高速処理、安全性抜群、リアルタイム変更可能 | 無料版でサイズ変更不可、日本語対応が不完全 | あり | 約5769.93円から~ |
Macrorit Partition Expert | Windows | パーティションサイズ変更、結合・分割、フォーマット、クローン、MBR/GPT変換、パーティション復元、4Kアラインメント検査 | 軽量高速、ポータブル版対応、直感的基本機能 | 高度機能は限定的、UI情報量が多く複雑 | あり | 約5887.91円から~ |
GParted | Linux(Live CD/USB経由でWindows/macOSも可) | パーティション作成・削除・サイズ変更・コピー・フォーマット、多ファイルシステム対応 | 完全無料、商用利用可、軽量で安定、クロスプラットフォーム | 日本語非対応、初心者にはやや難しい | あり(完全無料) | 無料 |
3-2:おすすめパーティション管理ソフト7選の詳細情報
EaseUS Partition Master
EaseUS Partition Master は、初心者から上級者までにも最もおすすめできる定番のパーティション管理ソフトです。
パーティションの作成・削除・サイズ変更・移動・結合・分割といった基本操作に加え、OS移行やディスククローン、パーティション復元、ディスク変換など高度な機能も備えています。
直感的でわかりやすいインターフェースと日本語対応により、初心者でもストレスなく気軽に操作できます。

メリット
- 日本語対応
- シンプルなUIで直感的な操作画面
- ドラッグ&ドロップでパーティションをサイズ変更または分割が可能
- 無料版でも基本機能が充実
- OS移行やディスククローン機能も搭載
- 幅広いOS(WindowsXP〜11)に対応
デメリット
- 無料版では高度機能が制限されている
EaseUS Partition Masterを公式サイトから無料ダウンロード→
4DDiG Partition Manager
4DDiG Partition Managerは、Tenorshare(テノーシェア)が提供するディスク&パーティション管理ソフトです。パーティションの作成・削除・サイズ変更・結合・フォーマットといった基本機能に加え、OS移行やディスククローン、MBR/GPT変換など幅広い管理機能を搭載しています。シンプルなUI設計で初心者でも操作しやすく、最新のWindows 11にも対応しています。

メリット
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初心者でも扱いやすいUI:シンプルな画面設計とステップガイドで直感的に操作可能。
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高機能なクローン機能:OSをそのままSSD/HDDに移行できるので、システム引っ越しに便利。
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幅広い互換性:最新のWindows 11やGPT/MBR間の変換にも対応。
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データ安全性:操作中のクラッシュや中断に備えた保護機能を備え、失敗リスクを最小化。
デメリット
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無料版の制限が大きい:一部の主要機能(OS移行やクローンなど)は有料版でのみ利用可能。
4DDiG Partition Managerを公式サイトから無料ダウンロード→
MiniTool Partition Wizard
MiniTool Partition Wizard も、初心者から中級者まで幅広く使いやすいパーティション管理ソフトです。
パーティションの作成・削除・サイズ変更・コピーに加え、ディスク診断やデータ復元機能を備えており、トラブル発生時にも役立ちます。
操作画面はEaseUS ほどシンプルではないですが、必要な機能にすぐアクセスできる設計が特徴です。
無料版では、パーティションの作成や移動、サイズ変更、フォーマットなどの基本操作が可能です。

メリット
- データ復元機能とディスク診断の機能が搭載
- 無料版で基本機能を利用可能
- 初心者でも迷わず操作できる
デメリット
- 高度な機能は有料版のみ
- ディスク変換においては、変換対応のディスク種類はそこし足りない
AOMEI Partition Assistant
AOMEI Partition Assistant は、パーティション操作の安定性と多機能性で定評のあるパーティション管理ソフトです。
パーティションの作成・削除・サイズ変更はもちろん、OS移行、SSD最適化、ディスククローンなど幅広い作業に対応します。
パーティション管理ソフトとして、PCクリーナー、大容量ファイルの削除機能も搭載されています。インターフェースは一応シンプルで、初心者でも迷わず使える一方、上級者向けの詳細設定も可能です。

メリット
- 安定した動作と高い信頼性
- SSD最適化機能を搭載
- 無料版でも多くの基本機能を利用可能
- OS移行やクローン作成が簡単
デメリット
- 一部の高度機能は有料版限定
- 広告表示が多く、操作の妨げになることがある
- 大規模環境での処理速度がやや遅いことがある
NIUBI Partition Editor
NIUBI Partition Editor は、高速性と安全性を重視したパーティション管理ソフトです。
独自の「1秒ロールバック技術」により、作業中にトラブルが起きても瞬時に元の状態へ復元でき、データ損失のリスクを大幅に軽減します。
また、リアルタイムでパーティションサイズを変更できるなど、作業効率の高さも魅力です。一方で、設定項目がやや専門的なため、操作に慣れていない初心者よりも、中級者以上に向いています。

メリット
- 1秒ロールバック機能で安全性が高い
- 高速な処理性能
- リアルタイムサイズ変更可能
デメリット
- 無料版でパーティションを変更できない
- 日本語対応が不完全な場合あり
Macrorit Partition Expert
Macrorit Partition Expert は、Macrorit が提供するプロ向けのディスクパーティション管理ソフトです。
データを失うことなくパーティションサイズの変更や結合・分割、フォーマット、クローン作成、MBR/GPT変換に対応しています。
さらに、パーティション復元、4Kアライメント検査、ディスク表面テストなど実用的な機能も備えています。
ただし、無料版では利用できるのは基本機能に限られるため、より高度な操作を行う場合は有料版が必要です。

メリット
- 軽量で動作が速い
- ポータブル版対応でインストール不要
- 基本機能が直感的に使える
- HDD/SSDの最適化も可能
デメリット
- 高度な機能は限定的
- 操作画面の情報量が多く、やや複雑に感じる場合がある
GParted
GParted は、Linux環境で広く利用されているオープンソースのパーティション管理ツールで、WindowsやmacOSでもライブCD/USBを使えば利用可能です。
強力なパーティション編集機能を無料で提供し、パーティションのフォーマット、リサイズ、削除、コピーなど幅広く対応します。ただし、操作はやや専門的で、英語表記のみのため、初心者にはややハードルが高いかもしれません。

メリット
- 完全無料で商用利用も可能
- 多くのファイルシステムに対応
- 軽量で安定性が高い
- クロスプラットフォーム利用可能
デメリット
- 日本語非対応
- 初心者には操作が難しい場合あり
Part4:用途別おすすめツールの選び方
ここまでで、主要なパーティション管理ソフト6選の特徴や長所・短所を紹介しました。とはいえ、「結局どれを選べばいいの?」と感じる方も多いでしょう。そこで、ここでは用途や利用環境別に最適なツールをピックアップし、選び方のヒントをお届けします
💻 初心者向け(簡単操作重視)
EaseUS Partition Master:日本語対応&直感的なUIで、初めてでも安心。
4DDiG Partition Manager:シンプルでわかりやすく、基本機能も十分。
⚙ 上級者・技術者向け(細かい設定・高機能)
AOMEI Partition Assistant:豊富な機能と安定した動作。
GParted:オープンソースで柔軟性が高く、多様なファイルシステムに対応。
💡 無料で最大限の機能を使いたい
EaseUS Partition Master(無料版):制限はあるが基本操作は可能。
GParted:完全無料&多機能だが、操作はやや上級者向け。
🚀 高速処理&安全性重視
NIUBI Partition Editor:独自の1秒ロールバック機能で安全性抜群。
Macrorit Partition Expert:軽量で動作が速く、ポータブル版も便利。
Part5:パーティションを管理する手順
ここでは、筆者が愛用している EaseUS Partition Master を使って、パーティションを分割する手順をご紹介します。
手順1:EaseUS Partition Masterの導入
EaseUSの公式サイトからEaseUS Partition Masterをパソコンにダウンロードしてインストールします(管理したいディスクと異なる場所にインストールするのがおすすめです。)。

手順2:管理したいパーティションを選択
EaseUS Partition Masterを起動すると、デフォルトで「パーティションマネージャー」の画面が表示されます。ここに接続されている全てのディスクやパーティションが一覧表示されます。分割機能は「その他」にあるため、分割したいディスクを選び、「その他」→「分割」をクリックします。


手順3:パーティションサイズを調整
「分割」画面が表示されたら、スライドバーを動かすか数値を直接入力して、希望のサイズに調整します。設定が終わったら「分割」ボタンをクリックし、タスクを作成します。

手順4:操作を実行
分割のタスクは「タスクキュー」に追加されます。画面右下の「タスクを実行」をクリックすると確認画面が表示されるので、「適用」をクリックして分割のプロセスが始まります。分割処理が完了するまで少々待ちましょう。

まとめ
以上、パーティション管理ソフト7選をご紹介しました。
初心者の方には、直感的な操作が可能な EaseUS Partition Master と4DDiG Partition Managerが特におすすめです。
より高機能を求める場合や無料ソフトを活用したい場合は、NIUBI Partition Editor の上位版や GParted を検討すると良いでしょう。
自分の用途・スキル・予算に合わせて、最適なツールを選んでみてください。