こんにちは、ミホです。
データを保持したまま MBRからGPTに変換 したいと考えていませんか?
私自身、最近Windows 11環境に合わせてシステムディスクをMBRからGPTに変換する機会がありました。
作業前は「データが消えたらどうしよう…」と少し不安もありましたが、実際にやってみると、安全に変換できる方法がいくつかあることがわかりました。
同じように、データを失わずに安全に変換したい方も多いと思います。
そこで今回は、私の経験をもとに、初心者向けの簡単な方法から、上級者向けの手動操作まで、両方の手順をわかりやすく紹介します。
Windows 10/11どちらにも対応していますので、これからGPT形式に移行したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
Part1:なぜMBRからGPTに変換しますか?
1-1: MBRとGPTの違い(簡単に紹介)
1-2: MBRからGPTに変換するメリット
Part2:「初心者向け」データを保持のままMBRからGPTに変換する方法
Part3:「上級者向け」データを保持のままMBRからGPTに変換する方法
Part4:逆にGPTからMBRに変換する方法
まとめ
Part1:なぜMBRからGPTに変換する必要があるのか?
1-1:MBRとGPTの違いを簡単に解説
まず、MBR(Master Boot Record) と GPT(GUID Partition Table) の違いをシンプルに整理しておきましょう。下の表を見ると、その特徴が一目でわかります。
| 項目 | MBR | GPT |
| 登場時期 | 古い形式(1980年代) | 新しい標準(UEFI対応) |
| 対応容量 | 最大2TBまで | 2TB以上も対応可能 |
| パーティション数 | 最大4つまで | 最大128個まで作成可能 |
| 起動方式 | BIOSブート | UEFIブート |
| 安定性 | 不具合に弱い(MBR破損で起動不可) | バックアップ情報を保持し、復旧しやすい |
MBRは長年使われてきた形式ですが、大容量ディスクや最新のWindows環境では制限が多い という欠点があります。
一方のGPTは、新しいパソコンの標準規格として採用されており、より柔軟で安全なディスク管理が可能です。
1-2:MBRからGPTに変換するメリット
では、実際にMBRからGPTに変換するとどんなメリットがあるのでしょうか?主なポイントを3つにまとめました。
① Windows 11に対応できる
Windows 11では、UEFIブート+GPTディスクが必須条件となっています。そのため、古いMBRディスクのままではインストールできない場合があります。変換しておくことで、今後のWindowsアップデートにもスムーズに対応できます。
② 容量制限を超えられる
MBRは2TBまでしか認識できませんが、GPTならそれ以上の大容量ディスクも利用可能です。動画編集やデータ保存が多いユーザーには特にメリットが大きいポイントです。
③ より安定・安全な構造
GPTは、パーティション情報をディスクの複数箇所に保存しています。そのため、万が一の破損時にも自己修復が可能で、データ保全性が高いのが特徴です。
💡 まとめると:
MBRは古い規格で制限が多く、GPTは新しい標準として安全で柔軟。Windows 11時代に備えて、MBRからGPTへの変換は避けて通れないステップです。
Part2:「初心者向け」データを保持したままMBRからGPTに変換する方法
「パソコンの仕組みにはあまり詳しくないけれど、安全にMBRからGPTへ変換したい…」
そんな方におすすめなのが、パーティション管理ソフトを活用する方法です。
中でも特に人気が高いのが、EaseUS Partition Master(イーザス・パーティション・マスター)。
このソフトは、専門知識がなくてもデータを保持したまま、わずか数クリックで変換できる優れたツールです。EaseUS Partition Masterのレビュー記事も合わせて読みましょう。
私自身、初めて使ったときは「本当にこんなに簡単でいいの?」と驚いたほど。パソコン操作が苦手な方でも、安心してディスク変換を進められます。
EaseUS Partition MasterでMBRからGPTに変換する方法
ここでは、EaseUS Partition Masterを使って、実際の操作画面に沿ってMBRからGPTに変換する手順を詳しく紹介します。
Step1:EaseUS Partition Masterのインストール
EaseUS公式サイトを開き、「無料ダウンロード」ボタンをクリックして、EaseUS Partition Masterのインストーラーをパソコンにダウンロードしてインストールします。

Step2:ソフトを起動して対象ディスクを確認する
インストールが完了したら、EaseUS Partition Masterを起動します。すると、接続されているすべてのディスクが一覧表示されます。
左側の「ディスクコンバーター」をクリックし、「MBR => GPT」を選択して、右下の「次へ」ボタンをクリックします。

Step3:GPTに変換するディスクを選択&実行
GPTに変換するディスクをしっかり確認してから選択しましょう。右下の「変換」ボタンをクリックすると、MBRからGPTへの変換が始まります。変換が完了するまで、少々待ちます。

私の環境では、4分もかからずに完了しました。しかも、保存していたデータはすべてそのまま残っており、トラブルもゼロ。
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✅ EaseUS Partition Masterを使うメリット
① 数クリックで変換できる
専門知識が不要で、ボタン操作だけでOKです。初心者でも「これなら自分でもできる」と感じるはずです。
② データを保持したまま安全に実行
通常、MBRとGPTの変換はデータ削除が伴う危険な操作です。しかし、このソフトはデータを削除せずに変換できるよう最適化されています。
③ Windows 11/10どちらも対応
Windows 11 / 10 / 8.1 / 8 / 7 / Vista / XP(32bit・64bit両対応)に幅広く対応しているため、古いパソコンから最新の環境まで、安心して利用できます。
④ 信頼できる大手メーカー製
EaseUSは、世界160か国以上で利用されている老舗ブランドで企業や教育機関でも導入実績があり、安全性の高さも折り紙付きです。
⚠️ デメリット・注意点
①無料版では変換機能に制限あり
MBRからGPTへの変換機能はPro版でのみ利用可能です。ただ、データを失うリスクを避けられると考えれば、十分に価値のある投資と言えるでしょう。
②処理中は他の操作を控えよう
変換中にほかのアプリを動かすとエラーが起きる場合がありますので、変換が終わるまで、できるだけPCを操作せず待つのがおすすめです。
次のPart3では、上級者向けの「手動変換方法」をご紹介します。
「無料で挑戦したい」「コマンド操作に抵抗がない」という方は、ぜひそちらもチェックしてみてください。
Part3:「上級者向け」データを保持したままMBRからGPTに変換する方法
「ソフトを使わずに、自分の力でMBRからGPTに変換してみたい」
そんな方は、Windows標準ツールの mbr2gpt.exe を使う方法が便利です。追加のソフトを入れる必要がなく、無料で実行できるのが最大の魅力です。ただし、コマンド操作には少し注意が必要です。
ここでは、なるべくわかりやすく手順を紹介します。
🔹コマンドラインで変換(mbr2gpt.exe)
mbr2gpt.exeは、Windows 10以降に標準搭載されているツールです。管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下の手順で進めば、簡単にMBRからGPTに変換できます。
Step1:「スタートメニュー」(W+R)で cmd と入力し、管理者として実行 します。

Step2:以下のコマンドを入力し、対象ディスクが変換可能か確認します。
mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS
Step3:変換可能な場合は、「MBR2GPT:Validation completed successfully」 が表示されます。
※ /disk:0 はシステムディスクを意味します。環境によって番号が変わる場合があります。

Step4:問題なければ変換を実行します。次のコマンドを実行します:
「mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS」
「Conversion completed successfully」と表示されれば変換は成功です。
✅ この方法のメリットとデメリット
メリット:
- Windows標準ツールで無料
- 追加ソフト不要、インターネット接続も不要
デメリット:
- コマンド操作を間違えると失敗する可能性あり
- 初心者にはややハードルが高い
- GUI操作ではデータ保持変換ができない場合がある
Part4:逆にGPTからMBRへ変換したい場合
「古いPCでGPTが対応していなかった」など、逆方向に変換したいケースもあります。
EaseUS Partition Masterを使えば、データの損失がなく、簡単にGPT をMBRに変換できます。
EaseUS Partition MasterでGPTをMBR に変換する手順
手順①:ソフトを起動
EaseUS Partition Masterを起動して、ホーム画面から「ディスクコンバーター」>「GPT => MBR」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

手順②:対象ディスクを選択
変換したいディスクを選択して、「変換」ボタンをクリックすると、変換が開始されます。

Part5:まとめ
どの方法を選ぶにしても、変換前のバックアップは必ず取っておきましょう。特にシステムディスクを変換する場合は、万が一のトラブルに備えて、復元できる状態にしておくと安心です。
なお、EaseUS Partition Masterは、MBRとGPTの変換だけでなく、パーティションの分割・サイズ変更・移動、ディスクのクローン作成、データ復元など、パーティション管理に必要な機能を幅広く搭載しています。
無料版も用意されているので、初めてパーティション管理を行う方は、まずは試してみるのもおすすめです。
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