こんにちは、ミホです。
最近、知恵袋で「EaseUS Data Recovery Wizardの無料版ではデータを復元できない」という相談を見かけました。
EaseUS Data Recovery Wizardといえば、老舗のデータ復元ソフトとして知られ、最大99.7%の高い復元率を誇ります。無料版でも最大2GBまでのデータを復元できるとされていますが、実際には「スキャンはできても復元できない」という声も少なくありません。
そこでこの記事では、EaseUS Data Recovery Wizardの無料版で本当にデータを復元できるのかを実際に検証し、そのうえで復元できない時の原因と対処法をわかりやすく解説します。
データを誤って削除してしまった方や、無料版での復元に悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。きっと解決のヒントが見つかるはずです。
目次:
- Part1:EaseUS Data Recovery Wizardとは?
- Part2:EaseUS Data Recovery Wizardの無料版で復元できない原因
- Part3:「実検証」EaseUS Data Recovery Wizardの無料版でデータを復元してみる
- Part4:EaseUS Data Recovery Wizardの無料版で復元できない時の対処法
- まとめ
Part1:EaseUS Data Recovery Wizardとは?
1-1:EaseUS Data Recovery Wizardの基本概要
EaseUS Data Recovery Wizardは、中国のソフトウェアメーカーEaseUS(イーザス)が開発した、世界的に利用されているデータ復元ソフトです。
削除・フォーマット・システムクラッシュなど、あらゆる原因で失われたファイルをスキャンし、元の状態に復元することができます。
特に使いやすさに定評があり、個人ユーザーから企業まで幅広く利用されています。直感的なUI(操作画面)で、専門知識がなくても数クリックでスキャン・復元ができるのが特徴です。
また、対応データ形式も非常に幅広く、
- 写真、動画、音声、ドキュメント(Word / Excel / PDF など)
- USBメモリ、外付けHDD、SDカード、PC本体のドライブ
といった、多様なデバイスとファイルタイプに対応しています。

1-2:EaseUS Data Recovery Wizard無料版と有料版の違い
EaseUS Data Recovery Wizardには、無料版(Free)と有料版(Pro / PRO+winPEなど)の2種類があります。まずは、 両者の違いを簡単に整理してみましょう👇
| 機能 | 無料版 | 有料版(Pro 版) | 有料版(PRO版+winPE) |
| 復元・修復可能なデータ量 |
2GB |
無制限 |
無制限 |
| 外付けデバイスからデータを復元 |
○ |
○ |
○ |
| NASに接続してデータを復元 |
○ |
○ |
○ |
| 起動できないPCからデータを復元 |
× |
× |
○ |
| 年中無休のテクニカルサービス |
× |
○ |
○ |
| 期間中に無料アップグレード |
× |
○ |
○ |
無料版でもスキャンやプレビューまでは問題なく行えますが、実際に復元できるデータ容量が最大2GBまでという制限があります。起動できないPCからのデータ復元はwinPE版でのみご利用できます。
また、無料版ではファイルの内容を完全にプレビューできない場合もあるため、復元結果を確認してから保存したい方には少し不便に感じるかもしれません。
一方、有料版では容量制限がなく、写真・動画・ドキュメントなど大量データの復元にも対応可能です。
また、トラブル時にサポートを受けられる点も安心材料のひとつです。
EaseUS Data Recovery Wizardの公式サイトはこちら→
Part2:EaseUS Data Recovery Wizardの無料版で復元できない原因
EaseUS Data Recovery Wizardは非常に優れた復元ソフトですが、無料版を使っていると「スキャンまではできたのに、復元できない」「プレビューが見られない」などのトラブルに遭遇することがあります。
ここでは、実際によくある「復元できない」原因を整理してみました。
原因①:無料版の復元容量制限(最大2GBまで)
無料版の最大の制限は「復元できるデータ容量が2GBまで」という点です。
スキャン自体は無制限に行えますが、2GBを超えるデータは復元対象外になります。特に動画ファイルや高解像度の写真を復元しようとすると、容量オーバーで復元できないケースが多いです。
💡 ポイント:1回の復元ではなく、合計で2GBまでなので、複数回に分けても制限を超えると復元不可になります。
原因②:データが上書きされている
復元ソフトは「削除済みデータの痕跡(データ構造)」をもとに復元を行います。
しかし、その領域に新しいデータが書き込まれてしまうと、痕跡自体が消えてしまい、完全な復元が難しくなります。
特に、Cドライブ(システムドライブ)上のデータを復元しようとする場合は、上書きの可能性が高くなります。
原因③:スキャン結果に表示されるが、ファイルが破損している
スキャン中に見つかったファイルでも、内部データが破損している場合は正常に復元できません。
たとえば、写真が真っ黒になったり、動画が再生できなかったりする場合は、このケースに該当します。
これはソフトの問題ではなく、データ自体がすでに壊れている可能性が高いです。
原因④:プレビューできない=復元できない?
無料版では、一部のファイル形式ではプレビューが制限されていることがあります。
特に動画や大型のOfficeファイルなどは「プレビューできません」と表示される場合がありますが、
これは「復元できない」という意味ではありません。プレビュー制限は、無料版特有の仕様です。
原因⑤:外付けドライブやUSBメモリが認識されていない
外部ストレージ機器(HDD・SSD・USBメモリ・SDカードなど)が正常に認識されていない場合、スキャンや復元が行えません。
ケーブル接続やポートの不具合、またはドライブレター(例:E:、F:)が割り当てられていないことが原因のこともあります。
🔍まとめ:無料版で復元できないときの主なパターン
| 原因 | 内容 | 対処の方向性 |
| 容量制限 | 無料版は最大2GBまで | 有料版へのアップグレード |
| 上書き | データ痕跡が消失 | 早めに操作を停止 |
| ファイル破損 | データ構造が壊れている | 別ソフトで再試行 |
| プレビュー不可 | 無料版の制限 | 実際に復元して確認 |
| デバイス認識不可 | 外部機器エラー | ケーブル・ポートを確認 |
次に、実際に無料版で復元を試した検証結果と、復元できない時の具体的な対処法を解説します。
Part3:「実検証」EaseUS Data Recovery Wizardの無料版でデータを復元してみる
実際に「EaseUS Data Recovery Wizard無料版」でデータを復元できるのか、私自身のパソコンを使って検証してみました。
今回は誤って削除してしまった写真とドキュメントファイルを対象に、無料版での操作手順と結果を紹介します。
ステップ1:公式サイトから無料版をダウンロード
まず、EaseUS公式サイトから最新版の「EaseUS Data Recovery Wizard 無料版」をダウンロードします。インストール自体は非常にシンプルで、ダブルクリックしインストーラーを実行し、画面案内に従って数分でインストールが完了します。

💡 注意:上書きによるデータ消失を防ぐため、復元したいデータがあったドライブとは別の場所にインストールするのがおすすめです。
ステップ2:スキャンしたいドライブを選択
ソフトを起動すると、パソコン上のすべてのドライブが一覧表示されます。今回は、誤って削除した写真があった「Dドライブ」を選択して「紛失データの検索」ボタンをクリックしてスキャンを開始します。
スキャンは「クイックスキャン」と「ディープスキャン」の2段階で進行し、数十GBのドライブでも1〜2分ほどで結果が表示されました。
スキャン中でも途中で見つかったデータをリアルタイムで確認できるのが便利です。

ステップ3:スキャン結果の確認とファイルプレビュー
スキャン完了後、写真・動画・ドキュメントなどがカテゴリ別に一覧表示されます。
ファイル名や作成日、パスなどでフィルタリングも可能です。無料版でも一部のファイルはプレビューでき、復元前に内容を確認できます。
ただし、大容量ファイルや一部の形式は無料版ではプレビューが制限されていました。そのため、すべてのファイルの内容を確認することはできません。

ステップ4:無料版での復元テスト
実際に、削除してしまったJPEG画像とWordファイルを選択して「復元」をクリックします。数秒で復元が完了し、別フォルダに保存されました。結果として、写真もドキュメントも完全な状態で復元成功でした。
しかし、テストの中で気づいたのが「無料版の2GB制限」。複数の写真や動画をまとめて復元しようとすると、途中で制限に達し、それ以上の復元は有料版が必要になります。

ステップ5:復元結果の検証
復元した画像ファイルを開いてみたところ、画質の劣化もなく正常に表示されました。Wordファイルも中身が完全に復元されており、文字化けなどもありません。
一方で、上書き済みの古いデータや、一部の削除から時間が経った動画は破損しており、再生できませんでした。
このあたりは他の復元ソフトでも同様で、物理的なデータ破損や上書きによる影響は避けられません。
✅ 検証結果まとめ
| 項目 | 結果 |
| スキャン速度 | 約1分で完了(Dドライブ 約50GB) |
| 復元成功率 | 約90%(上書き済みデータを除く) |
| 無料版の 制限 | 最大2GBまで、プレビュー制限あり |
| 操作のしやすさ | 初心者でも直感的に使える |
| 総合評価 | ★★★★☆(無料としては非常に優秀) |
EaseUS Data Recovery Wizardの無料版は、軽量で操作がわかりやすく、短時間で結果を得られる点が魅力です。
ただし、大量データの復元や完全なプレビューを求める場合は、有料版へのアップグレードが現実的です。
Part4:EaseUS Data Recovery Wizardの無料版で復元できない時の対処法
ここでは、実際にEaseUS Data Recovery Wizardの無料版で「データが復元できない」ときに試すべき対処法を紹介します。
無料版にはいくつか制限があるため、復元できない場合は焦らず、以下の方法を順に試してみましょう。
方法①:有料版へアップグレード
最も確実な方法は、有料版へのアップグレードです。
無料版では最大2GBまでのデータしか復元できず、一部のファイル形式ではプレビューすら制限されます。
有料版にアップグレードすることで、すべての制限を解除し、データを最大限に復元できます。
💡 現在EaseUS公式サイトでは、最大68%OFFのハロウィーンキャンペーンが開催しています。EaseUS Data Recovery Wizardを50%OFFでご購入できます。
大量のデータを失った場合や、重要な仕事データを扱う人には、有料版への切り替えをおすすめします。
方法②:他のデータ復元ソフトを試す
もしアップグレード以外の選択肢を探している場合、他社のデータ復元ソフトを試すのも一つの方法です。同じデータでも、使用するアルゴリズムによって結果が異なることがあります。
ここでは、EaseUSと同様に人気の高い2つの代替ソフトを紹介します。
Recoverit 14(Wondershare社)
AI技術を搭載した最新のデータ復元ソフトです。特に写真・動画データの復元精度が高く、破損ファイルをAIで自動修復する機能が新たに追加されました。

主な特徴:
- 5%の復元成功率(特に)
- カメラやGoPro、ドローンなどのデータ復元に強力
- 復元手順が簡単で、3ステップだけ
- AIスキャン、AI修復、AI復元
Recoverit 14での復元手順:
- Step1: Recoverit 14を公式サイトからダウンロード・インストール。
- Step2: 起動後、「復元したい場所」(例:SDカードやゴミ箱)を選択。
- Step3: 「スキャンを開始」ボタンをクリックし、検出結果を確認。
- Step4: 復元したいデータを選択し、「復元」ボタンで保存。
✅ 100万種類のデバイス、1000種類以上のファイル形式にデータ復元対応。
4DDiG データ復元(Tenorshare社)
シンプルなUIで、初心者でも直感的に操作できる復元ソフトです。SSD・HDD・USB・外付けドライブなど、幅広いデバイスに対応しています。

主な特徴:
- 復元成功率が高い(特に写真・動画に強い)
- フォーマット済みドライブの復元にも対応
- 無料体験版あり(スキャン・プレビューまで無料)
💡 Recoveritよりも軽量で、低スペックPCでも安定して動作します。
③ 専門業者への依頼も検討
自分での復元が難しい場合は、データ復旧専門業者に相談するのも選択肢の一つです。
物理的に破損したHDDやSSD、通電しないUSBなどは、ソフトウェアでは対応できません。
データの重要度が高い場合(業務データや思い出の写真など)は、無理に自己復元を試さず専門業者に依頼しましょう。
✅ まとめ:無料版で無理なら他の選択肢へ
| 状況 | おすすめの対処法 |
| 2GB以上のデータを復元したい | 有料版へアップグレード |
| 無料で試したい・別の結果を見たい | Recoverit 14 または 4DDiG を試す |
| デバイスが認識されない・物理破損 | 専門業者に依頼 |
EaseUS Data Recovery Wizardは信頼性の高いソフトですが、無料版には明確な制限があります。
もし復元できない場合は、早めに他の方法へ切り替えることがデータを取り戻す最短ルートです。
まとめ
EaseUS Data Recovery Wizardは、操作がシンプルで高い復元率を誇る信頼性のあるデータ復元ソフトです。
ただし、無料版には「2GBまで」「一部プレビュー制限」などの制約があり、すべてのデータを完全に復元できるわけではありません。
無料版で復元できない場合は、有料版へのアップグレードや他のデータ復元ソフトの使用を検討してもよいでしょう。
