AIの進化って本当にすごいですよね。文章生成や画像編集はもちろん、最近では音楽の世界にもグッと入り込んできています。とはいえ、音楽制作ってなんとなくハードルが高い…「楽器ができないとダメ?」「専門ソフトって難しそう…」と、正直、手を出せずにいた人も多いはず。
そんな中、今回紹介するのがAI音楽生成ツール「Singify(シンギファイ)」です。ブラウザだけで使えて、楽譜も専門知識も必要ありません。曲のイメージをテキストで入力し、音楽ジャンルなどを選ぶだけで、高品質な楽曲をあっという間に生成してくれます。
本記事では、Singifyの基本的な使い方から、実際に使って感じた良い点・気になる点まで、包み隠さず正直にレビューしていきます。「AIで音楽ってどうなの?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
- Part1:Singifyとは?
- Part2:Singifyの特徴
- Part3:Singifyでできること
- Part4:Singifyの使い方
- 4-1:SingifyのAI音楽生成ツールで音楽を作成する方法
- 4-2:SingifyでAIカバー曲を作成する方法
- Part5:Singifyの実際使用感
- Part6:Singifyはどんな方におすすめ
- Part7:Singifyは無料で使用できる?有料版との違いは?
- まとめ:
Part1:Singifyとは?
Singify(シンギファイ)は、Fineshare社が開発・提供しているオンラインAI音楽ツールのコレクションです。豊富な音楽スタイルと高性能なAIモデルを備えており、専門的な音楽知識がなくても、誰でも簡単に高品質なオリジナル曲やカバー曲を作成することができます。
「音楽をつくってみたい」「自分の声で歌ってみたい」そんな想いを持つすべての人が、気軽に音楽制作を楽しめるのがSingifyの魅力です。プロはもちろん、初心者や趣味で始めたい方にもぴったりのツールです。
Part2:Singifyの特徴
Singifyは、初心者から上級者まで誰でも気軽に音楽制作を楽しめるように設計された、便利で高機能なAI音楽ツールです。ここでは、Singifyならではの主な魅力をご紹介します。
①インストール不要のオンラインツール
Singifyは、すべての操作をブラウザ上で完結できるオンラインツールです。パソコンやスマホに専用ソフトをインストールする必要がないため、面倒な準備も不要です。すぐに音楽制作を始めることができます。これにより、音楽制作にかかるコストや手間を大きく軽減できます。
②最新AIモデル「Aria S1.0」搭載
Singifyでは、最新のAI音楽生成モデル「Aria S1.0」を採用しています。これにより、プロンプト(指示文)の理解度がより高くなり、ジャンルや雰囲気の再現性もさらに向上しました。最大4.5分までの楽曲を、10カ国語に対応して生成できます。
③1,000種類以上の音声モデルに対応
Singifyには、1,000種類以上の音声モデルが用意されており、それぞれ異なるデータセットをもとに訓練されています。特定のジャンルやアーティストのスタイルをリアルに再現できるため、よりクオリティの高いAIカバー曲の制作も可能です。
④AI音声合成による高効率な制作
最先端のAI音声合成技術により、これまで時間とスキルを要していた音楽制作のプロセスを、より短時間で効率的に行えるようになりました。音楽制作の知識がまったくない方でも、本格的なAI曲を数秒で作成できます。
⑤豊富な音楽生成スタイル
プロンプト(指示文)を自由に入力することもできますし、あらかじめ用意された例文をそのまま使って音楽を生成することも可能です。また、自作の歌詞を入力して曲にすることもできるなど、柔軟なスタイルで楽曲制作を楽しめます。
⑥シンプルで直感的な操作性
操作方法はとても簡単です。作りたい曲のイメージをプロンプトや歌詞として入力し、音楽のジャンルや使用するAIモデル、歌手の声などを選ぶだけで、あとは「生成」ボタンをクリックするだけでOKです。誰でもすぐに使いこなせます。
Part3:Singifyでできること
前のパートでも少しご紹介しましたが、Singifyは多機能なオンラインAI音楽ツールのプラットフォームです。ここでは、Singifyで実際にどんなことができるのかを、主な機能ごとにご紹介していきます。
① AI楽曲生成
プロンプト(テキスト)や画像・動画などをもとに、AIがポップ、クラシック、ロック、エレクトロニカなど、さまざまな音楽ジャンルの楽曲を自動で作成してくれます。音楽の知識がなくても、本格的なオリジナル曲を数クリックで作ることができます。
②AIカバー作成
豊富な歌手ボイスライブラリを搭載しており、好きな楽曲を別の歌声でカバーさせることが可能です。日本の人気キャラクターのボイスモデルも多数用意されているので、楽しみ方は無限大。音源ファイルをアップロードするだけで、AIが自動でカバー曲を生成してくれます。
③AIステムスプリッター(音源分離)
楽曲からリードボーカル・バックボーカル・伴奏などを分離する機能です。アカペラだけを抽出したり、ボーカルを除去してインストゥルメンタル版にしたりと、音楽編集の自由度が一気に広がります。カバーやリミックス制作にも役立つ便利な機能です。
④AI音声クローン
自身の声や他の音源をアップロードし、それをもとにオリジナルのAIボイスモデルを生成できます。AIが音声を解析・分離・処理し、リアルに再現された「あなた専用の声」で楽曲を歌わせることも可能に。VTuberや音声コンテンツ制作にも活用できます
⑤AI曲名生成
入力したテキストや画像から、ユニークで印象的な楽曲タイトルやアルバム名、プレイリスト名をAIが自動で生成します。創作活動のヒントが欲しいときや、SNS投稿用のタイトル決めにも重宝します。
⑥キー・BPMファインダー
音源ファイルをアップロードするだけで、楽曲のキー(調)やBPM(テンポ)を自動的に判定してくれる機能です。分析結果はCSV形式で出力可能なので、楽曲管理や音楽制作にも便利です。
⑦ AI作詞(リリック生成)
22か国語に対応した多言語対応のAI作詞機能を搭載。作詞のテーマや言語、曲調やムードを選ぶだけで、AIが理想に近い歌詞を自動生成してくれます。作詞に自信がない方でも、インスピレーションを得る手段として活用できます。
⑧AI音楽エクステンダー
既存の楽曲やAIが生成したトラックに対して、自然な流れで新しいセクションを追加できる機能です。AIが曲の構造やスタイルを理解して、違和感なく楽曲を拡張・再構成してくれるので、短い曲を長めにしたいときや、構成を少し変えたいときに便利です。
このように、Singifyには音楽制作や編集、リミックス、ボーカル操作など、幅広い目的に応じたAI機能がそろっています。さらに詳しく知りたい方は、公式サイトもあわせてチェックしてみてください。
Part4:Singifyの使い方
SingifyにはさまざまなAI音楽ツールが揃っており、どのツールもブラウザ上で直感的に使えるのが大きな魅力です。今回は、筆者がよく使っている「AI音楽生成」と「AIカバー作成」の使い方を、実際の操作ステップに沿って詳しくご紹介します。
4-1:SingifyのAI音楽生成ツールで音楽を作成する方法
※事前準備:アカウントを作成する
SingifyのAI音楽生成機能を使用するには、無料アカウントの作成が必要です。以下の手順で登録しましょう。
①Singify公式サイト にアクセスして、右上の「新規登録」をクリックします。
②登録方法は以下の3種類から選べます:
・Googleアカウント
・Apple ID
・メールアドレスSingifyアカウント登録
手順1:プロンプトまたは歌詞を入力
SingifyのAI音楽生成ページにアクセスしたら、まずは「プロンプト(作りたい曲のテーマや雰囲気)」または歌詞を入力します。
- テキスト入力が苦手な方は、Singifyが用意しているおすすめのプロンプト候補から選ぶこともできます。
- 入力が完了したら、入力ボックス横の「確認アイコン」をクリックしてください。
この段階で、AIが自動的に楽曲のスタイルや雰囲気を解析し、最適な曲構成を準備してくれます。

手順2:音楽生成モデルを選ぶ
リリック(歌詞)の生成が完了すると、次に、使用するAI音楽生成モデルを選択します。現在、以下の3種類のモデルが用意されています:
- Aria S1.0(新モデル):プロンプトの理解力に優れ、より正確なスタイル生成が可能。
- Aria V1.0:安定性が高く、幅広いジャンルに対応。
- Aria V2.0:プロフェッショナルで、完成度がもっと高い。
無料プランでは、Aria V1.0とS1.0のいずれかを使用でき、各生成ごとに1クレジットが消費されます。Aria V2.0は5クレジットが必要です。

手順3:スタイル&AI歌手を設定
プロンプトに基づいて、AIが自動で音楽スタイル(ジャンル)を提案してくれます。もし提案されたスタイルが合わない場合は、「スタイルライブラリ」から手動で好きなジャンルに変更可能です。モデルがAria S1.0以外の場合は、AI歌手(ボイスモデル)を選択する必要があります。

手順4:タイトルを確認・編集して生成
AIは、入力したプロンプトをもとに自動で楽曲タイトルも提案してくれます。内容を確認し、必要であれば自分で編集することも可能です。準備が整ったら、最後に「生成」ボタンをクリックして、楽曲の作成を開始します。

手順5:曲を試聴&ダウンロード
楽曲が完成すると、「最近の生成」セクションで確認できます。
▶ 再生ボタンでその場で試聴
↓ ボタンで MP3形式のダウンロード
︙アイコンをクリックすると、以下のような追加操作も可能です:
- ・楽曲情報の編集
- ・FLAC形式での保存
- ・プレイリストへの追加
- ・コミュニティでの公開 など

以上が、Singifyで音楽を生成する一連の流れです。操作は非常にシンプルで、プロンプトを入力するだけで自動的に高品質な音楽が生成されるため、音楽制作のハードルを大きく下げてくれます。ここは、筆者がSingifyを使用して生成した音楽です。ぜひ聞いてみてください。
次のパートでは、もう一つ人気の高い「AIカバー作成」の使い方をご紹介します。
4-2:SingifyでAIカバー曲を作成する方法
AIカバー曲の作成も、Singifyで人気の高い機能のひとつです。こちらも他のツールと同様、事前にアカウント登録とログインが必要になります。登録は無料で、一度ログインすれば、他の機能を使う際に毎回ログインし直す必要はありませんのでご安心ください。
手順1:音源をアップロード
まず、SingifyのAIカバー作成ページを開きます。
ここでは以下のような音源を使って、AIカバーを作成することができます:
- YouTubeリンクから直接取り込んだ音源
- パソコンやスマホからアップロードした音源ファイル(MP3など)
- リアルタイムで録音した音声
使いたい音源を選択したら、アップロードするだけで次のステップに進めます。

手順2:歌手を設定
次に、AIが使用するカバー歌手(ボイスモデル)を選びます。
デフォルトでは「Madison」というモデルが選ばれていますが、「歌手を切り替え」ボタンをクリックすると、豊富なライブラリの中からお好みの歌手を自由に選ぶことができます。

ライブラリにはなんと1,900種類以上の音声モデルが登録されており、世界中のアニメキャラクターや音楽アーティストの声を再現できるように設計されています。
たとえば:
- スポンジ・ボブ
- 初音ミク
- うずまきナルト
- 海外の有名ラッパーやシンガー など
キャラクターやジャンルの幅がとても広いので、自分だけのユニークなカバー曲が手軽に作成できます。

手順3:設定して「生成」をクリック
オーディオをアップロード完了すると、カバーモードでソロ、デュエット、コーラスなどを選択でき、詳細設定で仕上がりの改善などの設定できます。設定した後、「生成」ボタンをクリックして、カバー作成を開始します。

手順4:生成完了後に試聴&ダウンロード
カバー曲の生成には少し時間がかかる場合があります。生成が完了したら、画面左の「ライブラリ」>「履歴」から作成済みのカバー曲を確認できます。
再生ボタンをクリックすればその場で試聴できますし、気に入ったらそのままMP3形式でダウンロード保存も可能です。また、必要に応じてSNSやSingify内コミュニティで共有することもできます。

SingifyのAIカバー作成機能は、元の音源とAI歌手を選ぶだけのシンプルな操作で完了するため、オリジナル楽曲の生成よりも気軽に使える点が魅力です。
Part5:Singifyを実際に使ってみた感想
Singifyには多くのAI音楽ツールが用意されていますが、私は主に「AI音楽生成」と「AIカバー作成」の2つを日常的に利用しています。ここでは、これらを実際に使って感じたメリットと、気になった点について率直にお伝えします。
■ 良かった点
- 操作がとても簡単で、ユーザーに優しい設計
本当に操作がシンプルで分かりやすく、誰でも直感的に使えるのが大きな魅力です。自分の作りたい音楽のイメージを簡単に文章で入力するだけで、AIが自動的に音楽ジャンルを解析し、曲のタイトルまで自動生成してくれます。
あとは「生成」ボタンをクリックするだけで、自分だけの楽曲が完成します。音楽理論の知識が一切なくても、まるでプロのクリエイターのような体験ができました。
- 出来上がった音楽のクオリティが高い
私は音楽制作の専門的なスキルは持っていないのですが、それでも完成した楽曲の仕上がりには大満足しています。特に、Aria S1.0モデルで生成した曲は、個人的にとても好みの雰囲気に仕上がっていて、聴いていてワクワクするほどでした。
「まさか自分がこんな曲を作れるなんて…!」と感動したのを今でも覚えています。
- 圧倒的に豊富なAI歌手ライブラリ
Singifyには、87種類の公式音声モデルと、1,975種類以上のコミュニティモデルが用意されています。キャラクターや言語、性別などで細かく絞り込みができるため、自分の推しキャラや好みの声をすぐに見つけることができるのも魅力です。
初音ミクやナルト、海外アーティストなど、バリエーションが非常に豊富なのもポイントです。
■ 気になった点(改善してほしい点)
・YouTube音源からの読み込みがうまくいかない
一つだけ気になったのは、AIカバー作成時にYouTubeの音源を直接取り込む機能が毎回うまく動作しないことです。何度試しても成功しなかったため、結局YouTubeの音声を自分でダウンロードしてから、Singifyにアップロードするという手間をかける必要がありました。
■ 総評:不満よりも満足が上回るツール
多少の不具合はあるものの、Singifyの便利さや音楽のクオリティ、使いやすさを考えると、それらの小さな欠点は十分に目をつぶれるレベルだと感じました。音楽制作にハードルを感じていた私のような人でも、気軽に創作が楽しめる素晴らしいサービスです。
Part6:Singifyはどんな方におすすめ?
① 音楽が好きなすべての人に
音楽の知識やスキルがなくても大丈夫。「ちょっと歌ってみたい」「曲を作ってみたい」と思ったその気持ちだけで十分です。Singifyなら、誰でも気軽に音楽制作の世界を楽しめます。
② コンテンツクリエイター・マーケティング担当者に
YouTube動画やSNSコンテンツで使うBGMに悩んでいませんか?SingifyのAI音楽生成ツールなら、著作権の心配がいらない高品質なオリジナル音源をすぐに作れます。プロっぽい演出も思いのままです。
③ 作詞作曲家・音楽活動をしている方に
インスピレーションが湧いた瞬間を逃さず、そのまま曲にできるのがSingifyの強み。複数のジャンルやスタイルで気軽に試せるので、創作の幅もぐっと広がります。
④ 教育関係者・学生に
Singifyは、音楽教育にもぴったり。授業で使えば、音楽理論だけでなく「実際に作ってみる楽しさ」まで体験できます。創造力を育てるツールとしてもおすすめです。
Part7:Singifyは無料で使用できる?有料版との違いは?
Singifyのような多機能なAI音楽ツールを見て、「本当に無料で使えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、公式サイトの情報と実際にサポートへ問い合わせた内容をもとに、Singifyの料金体系について詳しくご紹介します。
Singifyは無料で始められます!
まず結論からお伝えすると、Singifyは無料で使い始めることができます。
アカウントを初めて登録すると、以下のような無料特典が付与されます:
- AI音楽生成用のクレジット:5枚
- AIカバー作成用クレジット:2,000枚
このクレジットを使って、無料でAI音楽の生成やカバー曲の作成を体験することができます。
無料ユーザーでもクレジットを貯められる
また、Singifyには「リワードセンター」が用意されており、ログインや簡単なタスクをクリアすることで、毎日無料でコインを獲得できます。このコインは、クレジットと交換可能なので、うまく活用すれば無料のままでも継続して楽しめます。詳細はこちら→
クレジットが足りなくなった場合は?
クレジットを使い切ってしまった場合は、ユーザーセンターで追加購入も可能です。料金プランはクレジット単位で販売されており、自分の使用頻度に合わせて選べるのが便利です。
AI音楽生成用クレジットの料金:
200クレジット | 400クレジット | 600クレジット | 800クレジット |
$8.99 | $15.99 | $20.99 | $23.99 |
Singifyの料金プラン:
プラン | ベーシックプラン | Proプラン | エンタープライズプラン |
AI音楽生成用クレジット数 | 30 | 100 | 200 |
AIカバー作成クレジット数 | 120,000 | 無制限 | 無制限 |
カスタムAI歌手数 | 12 | 100 | 無制限 |
AIステムスプリッター用クレジット数 | 30 | 100 | 200 |
月間価格 | $8.99 | $16.99 | $29.99 |
年間価格 | $71.99 | $99.99 | $251.88 |
まとめ
Singifyは、誰でも簡単に高品質なAI音楽を作れる、今注目のAIツールです。
歌声の生成やAIシンガーの作成、YouTube音源の分離など、これまで専門的な知識が必要だった作業も、直感的な操作で手軽に行えるのが大きな魅力です。
YouTube音源の活用、カスタムAIシンガーの作成、商用利用OKなど、自由度も高く、趣味からプロ用途まで幅広く対応しています。
基本機能は無料で使えるので、まずは気軽に始めてみてはいかがでしょうか?
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